宮崎県「起業支援型地域雇用創造事業」採択事業
市町村アーカイブス
一般社団法人ジャパンイーブックス活用研究会*のメンバー(加盟会社)が推進する、過去の広報紙や資料などの貴重な紙媒体をデジタルアーカイブとして保存するサービス。災害や資料逸失などに備えた保存面と、手軽に検索して閲覧・調査ができる機能面があるWEBシステム。
* Japan ebooks(ジャパンイーブックス)とは、一般社団法人ジャパンイーブックス活用研究会に加盟する「地域特化型電子書籍ポータルサイト「○○(都道府県名)ebooks」からなるネットワークの名称です。事務局は株式会社宮崎南印刷内に置き、運営しています。
市町村アーカイブスの特徴
■デジタルデータを文字化して、保存・保管
→歴史的・文化的重要資料や保存資料の「紙の劣化」や「書庫スペースの圧迫」といった問題を解決します。また、災害などの被害からこの世にふたつと無い貴重な紙資料等が消失する可能性があります。その危機管理としてデジタルデータに変換し保管します。
■いつでも誰でも、無料で各デバイスから閲覧可能
→全てのデータを電子書籍化し、パソコン、モバイル、タブレットの各デバイスから閲覧可能で、バックナンバーの閲覧システムを提供しています。
■横断検索ツールが標準装備。
→数百冊、数千ページのテキストから年代や地域特有のキーワード、フリーワードで横断的に検索ができます。書籍のフォーマットに関わらず、後から計画的に書籍を追加することができます。
■情報開示・調査資料・復刻を実現。
→オープンデータなので、すでに在庫のない印刷物やバックナンバーなどを誰でも閲覧することが可能です。地域のキーワードが設定された検索システムにより自治体への問い合わせや調査にも迅速に対応が可能です。また電子書籍化しておけば、紙の劣化に関係なくいつでもどこでも閲覧できプリントアウトも可能です。
■ebooksと連動し、自治体側のプロモーションの必要なく「見られるサイト」となる。
→「miyazaki ebooks」と連動しており、当社独自のプロモーションを行いますので、自治体が個別に資金や労力をかける必要がありません。またポータルサイトとの相互リンクによりアクセス数の向上も期待できます。
■低コストかつ、高額な管理費不要。
→「miyazaki ebooks」のシステムを利用しますので、コストがかかる専用システムを構築する必要がありません。データの保管についても当社が準備するサーバーを使用して保守管理するため、高額な管理費用なども節約できます。
市町村アーカイブスの活用例
広報紙には町の貴重な情報が詰まっており、研究資料として活用できることから、宮崎県五ヶ瀬中等教育学校では「グローバルフォレストピア学習」*の中で、五ヶ瀬町アーカイブスが活用されました。
*グローバルフォレストピア学習とは、中山間地域から世界で活躍できるリーダーを育成するための学習プログラムで、生徒たちは自ら課題を決め、探求し、課題解決のための研究を行なっています。その一環として3年生の数学の授業で、五ヶ瀬町アーカイブスが活用されました。
数学の授業「統計的探究プロセスを学ぶ〜統計データから見える五ヶ瀬の姿〜」で3人1グループで課題テーマを設定し、統計データから分析する課題研究が行われました。
生徒達は、五ヶ瀬町アーカイブスなどから人口や出生数、町の予算など「数(データ)」を拾い出し、相関係数やグラフなど様々な統計手法を用いてデータを分析し、結果をパワーポイントにまとめ発表していきました。
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